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建築・不動産の計算式

建築・不動産分野で使用される計算式の詳細解説

坪数・面積変換の計算式

📐 基本となる定数

1坪 = 3.305785124 ㎡(メートル法制定時の正確な値)

1坪 = 2畳(江戸間基準)

1畳 = 1.652892562 ㎡

🔢 計算式の導出

歴史的背景

坪は江戸時代から使われた面積単位で、1坪 = 6尺 × 6尺 = 36平方尺と定義されていました。 明治時代のメートル法導入時に1尺 = 10/33メートルと定められ、現在の換算係数が確定しました。

1尺 = 10/33 m = 0.303030... m

1坪 = 6尺 × 6尺 = 36 × (10/33)² = 36 × 100/1089 = 3.305785124... ㎡

坪数から平方メートルへの変換

面積(㎡)= 坪数 × 3.305785

※実用計算では小数点6桁で十分な精度

平方メートルから坪数への変換

坪数 = 面積(㎡)÷ 3.305785

※逆算による係数:0.3025

💼 実務での計算例

不動産取引での活用例

例1: 戸建住宅(敷地30坪)

30坪 × 3.305785 = 99.17㎡

→ 建築確認申請書類では99.17㎡と記載

例2: マンション1室(専有面積75㎡)

75㎡ ÷ 3.305785 = 22.69坪

→ 広告では「約23坪」と表示される

例3: 商業施設(売場面積500㎡)

500㎡ ÷ 3.305785 = 151.25坪

→ 坪単価での賃料計算に使用

⚠️ よくある計算ミスと対策

間違いやすいポイント

❌ 3.3で計算してしまう

30坪 × 3.3 = 99㎡(実際より0.17㎡少ない)

❌ 畳数との混同

関西間(1畳=1.824㎡)と江戸間(1畳=1.653㎡)を混同

❌ 小数点以下の処理

不動産登記では小数点2位まで、面積によって四捨五入ルールが異なる

正確な計算のコツ

✅ 換算係数は3.305785を使用

✅ 用途に応じて適切な桁数で四捨五入

✅ 法的書類では登記簿記載の面積を使用

✅ 計算結果は必ず逆算で検証

📊 地域別畳数との関係

畳の種類1畳の面積1坪(2畳)主な使用地域
江戸間1.653㎡3.306㎡関東・東北
関西間1.824㎡3.648㎡関西・四国・九州
中京間1.670㎡3.340㎡愛知・岐阜

※不動産の坪数計算は江戸間基準(3.305785㎡)で統一されています