🔧 切削条件計算ツール

被削材の種類・工具材質・加工方法から最適な切削速度・主軸回転数・送り速度を自動計算する無料オンラインツールです。生産性向上と工具寿命延長を両立する切削条件を瞬時に算出します。活用ガイドを見る

このような方におすすめ

  • • 機械加工オペレーター:日々の加工条件設定を効率化したい
  • • 生産技術者:最適な加工条件を科学的に決定したい
  • • CAM担当者:NCプログラム作成時の条件設定に活用したい
  • • 工具メーカー:推奨切削条件の提示資料を作成したい

🔧 切削条件の基礎知識

• 切削速度(V): 工具と被削材の相対速度 V=πDN/1000 (m/min)

• 主軸回転数(N): N=1000V/πD (rpm)

• 送り(f): 工具1回転当たりの移動量、表面粗さと生産性に影響

• 切込み深さ(ap): 半径方向の切削量、切削抵抗に影響

• 適切な条件選定で工具寿命延長と高生産性を実現

材料別の推奨切削条件

🔩 一般構造用鋼(SS400)

• ハイス工具:60-120 m/min

• 超硬工具:150-300 m/min

• 送り:0.1-0.3 mm/rev(仕上げ~荒加工)

✨ ステンレス鋼(SUS304)

• ハイス工具:20-40 m/min

• 超硬工具:80-150 m/min

• 送り:0.05-0.2 mm/rev(加工硬化に注意)

🔷 アルミニウム合金

• ハイス工具:200-400 m/min

• 超硬工具:500-1000 m/min

• 送り:0.1-0.5 mm/rev(切りくず排出重視)

よくある質問(FAQ)

Q. 切削速度が速すぎるとどうなる?

A. 工具摩耗が急速に進行し、刃先温度上昇により工具寿命が大幅に短縮します。また、加工面品質の低下、振動・びびりの発生、最悪の場合は工具破損につながります。

Q. 送りを大きくする場合の注意点は?

A. 送りを大きくすると生産性は向上しますが、表面粗さが悪化し、切削抵抗が増大します。工具の剛性、機械の能力、必要な表面品質を考慮して決定してください。

Q. 難削材を加工する際のポイントは?

A. チタン合金やニッケル基合金などの難削材は、切削速度を大幅に下げ、切削油剤を適切に使用します。工具材質は超硬またはCBNを選択し、切込みは浅く、送りは小さめに設定します。

Q. びびり振動が発生した場合は?

A. 主軸回転数を10-20%変更してびびり周波数から外す、切込み量を減らす、工具突き出し長さを短くする、切削油剤の供給量を増やすなどの対策を試してください。

🏭 業界での活用事例

自動車部品製造:量産部品の加工条件最適化、サイクルタイム短縮

航空機部品加工:難削材の安定加工条件設定、品質保証

金型製造:高硬度材の加工条件選定、工具寿命管理

試作・少量生産:初回加工時の条件設定、不良削減

💰 コスト削減効果の目安

工具寿命延長:適正条件により工具費30-50%削減

加工時間短縮:最適化により20-40%の時間短縮

不良率低減:安定加工により不良率を1/10に削減

機械稼働率向上:トラブル減少により稼働率10-20%向上

📚 関連情報

使い方ガイド

製造業・工業での計算ツールの実践的な活用方法を詳しく解説

詳しい活用方法を見る

専門用語集

切削・加工・材料など65の製造業用語をわかりやすく解説

製造業用語集を確認

計算式解説

各計算ツールで使用している計算式の詳しい解説と導出過程

計算式の解説を見る