🌱 肥料必要量計算ツール

作物の種類・目標収量・土壌条件から最適な肥料量を自動計算する無料オンラインツールです。窒素・リン・カリの三要素と各種肥料の必要量を瞬時に算出し、効率的な施肥設計を支援します。活用ガイドを見る

このような方におすすめ

  • • 農業生産者:作物別の最適な施肥量を把握したい
  • • 農業指導員・普及員:生産者への施肥指導資料を作成したい
  • • JA職員:肥料販売時の必要量計算を正確に行いたい
  • • 家庭菜園愛好家:科学的根拠に基づいた施肥を実践したい

🌱 施肥の基礎知識

• 窒素(N): 茎葉の成長促進、葉色向上、タンパク質合成

• リン(P): 根の発達、開花・結実促進、エネルギー代謝

• カリ(K): 耐病性向上、品質向上、水分調整機能

• 土壌診断の結果に基づいて施肥量を調整してください

• 有機質肥料は肥効が遅いため早めの施用が必要

作物別の施肥時期と注意点

🌾 水稲

• 基肥:田植え前(全量の50-60%)

• 穂肥:出穂35日前と20日前の2回

• 倒伏防止のため窒素過多に注意

🥔 野菜類

• 果菜類:基肥控えめ、追肥重視

• 葉菜類:基肥中心、生育期追肥

• 根菜類:カリ重視、窒素控えめ

よくある質問(FAQ)

Q. 化成肥料と有機肥料の使い分けは?

A. 化成肥料は速効性があり、成分が明確で計算しやすいのが特徴です。有機肥料は緩効性で土壌改良効果もありますが、成分にばらつきがあります。基肥に有機肥料、追肥に化成肥料という組み合わせが一般的です。

Q. 土壌診断なしでも使える?

A. この計算機は標準的な施肥量を算出しますが、実際の土壌には残存養分があります。より精密な施肥設計には土壌診断(EC、pH、可給態養分)の実施を推奨します。

Q. 連作の場合の注意点は?

A. 連作では特定養分の偏りや塩類集積が起きやすくなります。輪作体系の導入、有機物施用、深耕、土壌診断に基づく施肥設計が重要です。

Q. 環境保全型農業での施肥は?

A. 慣行栽培の50%減を目標に、有機質肥料の活用、緑肥作物の導入、局所施肥技術の採用などにより、環境負荷を低減しながら収量を維持します。

📊 肥料価格の目安(2024年基準)

化成肥料(14-14-14):2,500-3,500円/20kg

尿素(窒素46%):2,000-2,800円/20kg

過リン酸石灰:1,500-2,200円/20kg

塩化カリウム:2,800-3,800円/20kg

有機配合肥料:3,000-4,500円/20kg

※価格は参考値です。地域・時期により変動します。

🔬 土壌タイプ別の特徴

水田土壌:還元状態で養分供給力が高い、リン酸固定力が強い

砂質土:保肥力が低い、養分流亡しやすい、こまめな追肥が必要

粘土質土:保肥力が高い、養分の効きが遅い、排水改善が重要

火山灰土:リン酸吸収係数が高い、腐植に富む、酸性矯正が必要

📚 関連情報

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