アニーリング
あにーりんぐ
金属を加熱後、徐冷して軟化させる熱処理方法。内部応力の除去や結晶粒の調整に用いられる。
例: 硬化した鋼材をアニーリングして加工性を向上させる
アルマイト
あるまいと
アルミニウムの表面に酸化皮膜を形成させる表面処理。耐食性・耐摩耗性を向上させる。
例: アルミ製品にアルマイト処理を施し耐久性を向上
インサート成形
いんさーとせいけい
金属部品を樹脂で一体成形する方法。電子部品の製造に用いられる。
例: コネクタ製造でインサート成形を使用
ウォータージェット
うぉーたーじぇっと
高圧水流を利用した切断加工方法。熱影響が少なく精密加工が可能。
例: 厚板の複雑形状をウォータージェットで切断
エッチング
えっちんぐ
化学薬品を用いて金属表面を腐食させる加工方法。微細パターンの形成に用いられる。
例: プリント基板の回路パターンをエッチングで形成
オーバーホール
おーばーほーる
機械を完全に分解して点検・整備すること。部品交換や調整を行う。
例: 工作機械の定期オーバーホールを実施
カシメ
かしめ
金属部品を塑性変形により接合する方法。リベットなどに用いられる。
例: アルミ板をカシメで接合
型抜き
かたぬき
プレス型を用いて板材から所要形状を打ち抜く加工。大量生産に適している。
例: 自動車部品の型抜き加工
研磨
けんま
砥石や研磨材を用いて表面を平滑にする加工。精度向上や外観改善に用いられる。
例: 金型の鏡面研磨を実施
固溶化処理
こようかしょり
合金元素を母材に固溶させる熱処理。その後の時効処理で硬化させる。
例: アルミ合金の固溶化処理後に時効
サンドブラスト
さんどぶらすと
砂などの研磨材を高速で噴射して表面を処理する方法。除錆や粗面化に用いられる。
例: 塗装前の下地処理でサンドブラストを実施
焼結
しょうけつ
粉末材料を融点以下の温度で加熱し、固化させる製造方法。
例: 金属粉末を焼結してギヤを製造
真空炉
しんくうろ
真空状態で熱処理を行う炉。酸化を防ぎ、清浄な処理が可能。
例: 高級工具鋼を真空炉で熱処理
スピニング
すぴにんぐ
回転する板材を工具で押し付けて成形する加工法。円筒や円錐形状の製造に用いられる。
例: アルミ鍋をスピニング加工で製造
セラミック
せらみっく
非金属無機材料の総称。高温強度、耐食性、電気絶縁性に優れる。
例: 切削工具にセラミックチップを使用
素材
そざい
加工前の原材料。棒材、板材、管材など様々な形状がある。
例: SS400の丸棒素材を調達
ダイカスト
だいかすと
溶融金属を高圧で金型に注入する鋳造方法。高精度・高生産性が特徴。
例: 自動車エンジン部品をダイカストで製造
鍛造
たんぞう
金属を加熱して打撃や圧縮により成形する加工法。強度向上に効果的。
例: クランクシャフトを鍛造で製造
治具
じぐ
加工時に工作物を固定・案内する器具。作業効率と精度向上に不可欠。
例: 溶接治具を製作して品質安定化
調質
ちょうしつ
焼入れ後に焼戻しを行う熱処理。強度と靭性のバランスを調整。
例: 機械部品の調質処理でHRC30に調整
鋳造
ちゅうぞう
溶融金属を型に注入して製品を作る加工法。複雑形状の製造に適している。
例: マンホール蓋を鋳鉄で鋳造
TIG溶接
てぃぐようせつ
タングステン電極を用いるアーク溶接。高品質な溶接が可能。
例: ステンレス配管をTIG溶接で接合
電解研磨
でんかいけんま
電解作用により金属表面を研磨する方法。鏡面仕上げが可能。
例: ステンレス製品の電解研磨で鏡面仕上げ
転造
てんぞう
ダイスを用いて圧延により成形する加工法。ねじ加工に多用される。
例: ボルトのねじ部を転造で加工
ドリル
どりる
穴あけ加工に使用する回転切削工具。様々な材質・サイズがある。
例: HSS製ドリルでアルミ板に穴あけ
ナーリング
なーりんぐ
工作物表面に規則的な凹凸模様を付ける加工。滑り止めや装飾に用いられる。
例: ハンドルにナーリング加工を施す
肉盛り溶接
にくもりようせつ
摩耗した部分に溶接金属を盛り上げる補修方法。
例: 摩耗したシャフトに肉盛り溶接で補修
ニッケルメッキ
にっけるめっき
ニッケルを電解により金属表面に析出させる表面処理。耐食性向上に効果的。
例: 精密部品にニッケルメッキを施工
熱間加工
ねつかんかこう
材料を加熱状態で行う加工。変形抵抗が小さく大きな変形が可能。
例: 厚板の熱間圧延加工
ノズル
のずる
流体の流れを制御する部品。射出成形機やスプレー装置に使用。
例: 射出成形機のノズル交換
バイト
ばいと
旋盤で使用する単刃の切削工具。様々な形状と材質がある。
例: 超硬バイトで精密切削加工
バリ
ばり
加工時に生じる不要な突起。除去が必要な場合が多い。
例: プレス加工後のバリ取り作業
ハンマー
はんまー
打撃工具の総称。鍛造や板金作業に使用される。
例: プラスチックハンマーでたたき出し
ビッカース硬度
びっかーすこうど
ダイヤモンド圧子による硬度測定方法。HVで表示される。
例: 熱処理後の硬度をビッカース硬度で測定
表面粗さ
ひょうめんあらさ
表面の凹凸の程度を示す指標。Ra、Rzなどで表現される。
例: 仕上げ面の表面粗さRa0.8μm以下
フライス
ふらいす
フライス盤で使用する多刃の回転切削工具。
例: エンドミルで溝加工を実施
プレス
ぷれす
板材を型で挟み、圧力を加えて成形する加工法。
例: 自動車ボディパネルをプレス成形
ブローチ
ぶろーち
内面加工に使用する多刃の切削工具。キー溝加工に多用される。
例: 歯車のキー溝をブローチで加工
ベンディング
べんでぃんぐ
板材を曲げ加工すること。プレスブレーキなどを使用。
例: 板金をベンディングで筐体に加工
ポンチ
ぽんち
穴あけの下穴付けや位置決めに使用する工具。
例: センターポンチでマーキング
マシニングセンタ
ましにんぐせんた
自動工具交換機能を持つ数値制御フライス盤。多種類の加工が可能。
例: マシニングセンタで複雑形状を一貫加工
水冷
みずれい
水を用いた冷却方法。切削加工や溶接時の温度管理に使用。
例: 切削時に水冷で工具温度を管理
無酸素銅
むさんそどう
酸素含有量を極限まで減らした高純度銅。電子部品に使用。
例: 電子回路に無酸素銅線を使用
メッキ
めっき
金属表面に他の金属を析出させる表面処理。耐食性や導電性向上に効果的。
例: 回路基板に金メッキを施工
モジュール
もじゅーる
歯車の歯の大きさを表す基準値。ピッチ円直径を歯数で割った値。
例: モジュール2の歯車を設計
焼入れ
やきいれ
鋼を加熱後急冷して硬化させる熱処理。工具や機械部品に適用。
例: 工具鋼をHRC60に焼入れ
焼戻し
やきもどし
焼入れ後に再加熱して靭性を向上させる熱処理。
例: 焼入れ後200℃で焼戻し処理
溶接
ようせつ
金属を溶融させて接合する方法。構造物の製造に不可欠。
例: 鋼材をアーク溶接で接合
予熱
よねつ
本加工前に材料を加熱すること。熱応力の軽減や加工性向上に効果的。
例: 厚板溶接前に予熱を実施
ラッピング
らっぴんぐ
微細な砥粒を用いて極めて精密な仕上げを行う加工法。
例: ゲージブロックをラッピング仕上げ
リーマ
りーま
穴の仕上げ加工に使用する切削工具。高精度の穴径が得られる。
例: φ10H7の穴をリーマで仕上げ
冷間加工
れいかんかこう
材料を常温で行う加工。精度が高く表面仕上げが良好。
例: 薄板の冷間圧延加工
レーザー加工
れーざーかこう
レーザー光を用いた切断・溶接・彫刻加工。高精度・高速加工が可能。
例: 薄板をレーザーで精密切断
ロウ付け
ろうづけ
ロウ材を用いて金属を接合する方法。母材を溶かさない低温接合。
例: 銅管を銀ロウで接合
ワイヤー放電加工
わいやーほうでんかこう
細いワイヤーを電極として放電により加工する方法。精密加工に適している。
例: 金型の細部をワイヤー放電加工で製作
5S
ごえす
整理・整頓・清掃・清潔・躾の5つの管理活動。製造現場の基本。
例: 工場で5S活動を推進し生産性向上
CAD
きゃど
コンピュータ支援設計システム。図面作成や3Dモデリングに使用。
例: CADで部品図を作成
CAM
きゃむ
コンピュータ支援製造システム。NCプログラムの自動生成が可能。
例: CAMでマシニング用プログラムを作成
CNC
しーえぬしー
コンピュータ数値制御。工作機械の自動制御に使用される。
例: CNC旋盤で自動加工
JIS
じす
日本産業規格。製品の品質・性能の統一を図る国家規格。
例: JIS規格に準拠した材料を使用
ISO
あいえすおー
国際標準化機構。品質管理や環境管理の国際規格を制定。
例: ISO9001認証を取得
QC
きゅーしー
品質管理。製品の品質を計画・実施・評価・改善する活動。
例: QCサークルで品質改善活動
TPM
てぃーぴーえむ
全員参加の生産保全。設備の効率化と保全活動の体系。
例: TPM活動で設備総合効率を向上
VA
ぶいえー
価値分析。製品の機能とコストを分析し、価値向上を図る手法。
例: VA手法でコストダウンを実現
VE
ぶいいー
価値工学。設計段階から価値向上を図る体系的手法。
例: VE手法で設計を最適化