アスファルト防水
あすふぁるとぼうすい
アスファルトを使用した防水工法。屋上や地下の防水に用いられる。
例: 陸屋根の防水工事でアスファルト防水を施工
RC造
あーるしーぞう
鉄筋コンクリート造の略。鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造。
例: マンションの多くはRC造で建設される
アンカーボルト
あんかーぼると
土台や柱脚を基礎に固定するためのボルト。
例: 木造住宅の土台をアンカーボルトで基礎に固定
一般図
いっぱんず
建物の全体的な形状や配置を示す図面。平面図、立面図、断面図など。
例: 建築確認申請に一般図を添付
犬走り
いぬばしり
建物の周囲に設けるコンクリートの通路。雨水の跳ね返りを防ぐ。
例: 建物周囲に幅60cmの犬走りを設置
打ち継ぎ
うちつぎ
コンクリートを時間を置いて打設する際の接合部。
例: 基礎と立ち上がりの打ち継ぎ部分を処理
上棟
じょうとう
建物の骨組みが完成し、棟木を上げること。棟上げとも呼ぶ。
例: 上棟式を行い工事の安全を祈願
ALC
えーえるしー
軽量気泡コンクリート。断熱性・耐火性に優れた外壁材。
例: 外壁にALCパネルを使用し断熱性を向上
縁切り
えんきり
異なる材料の接合部に隙間を設けること。膨張収縮への対応。
例: コンクリートとタイルの間に縁切りを設置
オーバーハング
おーばーはんぐ
上階が下階より張り出している構造。
例: 2階がオーバーハングして駐車スペースを確保
開口部
かいこうぶ
窓や扉など、壁に設けられた開口部分。
例: 南側に大きな開口部を設けて採光を確保
確認済証
かくにんずみしょう
建築確認申請が承認されたことを証明する書類。
例: 確認済証の交付を受けてから着工
瑕疵担保責任
かしたんぽせきにん
建物の欠陥に対する売主・施工者の責任。新築住宅は10年間。
例: 構造耐力上主要な部分の瑕疵担保責任期間は10年
矩計図
かなばかりず
建物の断面の詳細を示す図面。各部の納まりを表現。
例: 矩計図で外壁の断熱材の納まりを確認
仮設工事
かせつこうじ
工事期間中に必要な一時的な設備の工事。足場、仮囲いなど。
例: 外壁塗装のため仮設足場を設置
基準線
きじゅんせん
建物の位置を決める基準となる線。通り芯とも呼ぶ。
例: 基準線から柱の位置を墨出し
キャンティレバー
きゃんてぃればー
片持ち梁。一端が固定され、他端が自由な梁。
例: バルコニーをキャンティレバー構造で設計
躯体
くたい
建物の主要構造部分。柱、梁、壁、床、屋根など。
例: 躯体工事が完了し内装工事に着手
クラック
くらっく
コンクリートや壁に生じるひび割れ。
例: 外壁のクラックを補修材で充填
グラスウール
ぐらすうーる
ガラス繊維でできた断熱材。最も一般的な断熱材の一つ。
例: 壁内にグラスウール100mmを充填
蹴上げ
けあげ
階段の一段の高さ。建築基準法で23cm以下と規定。
階高 ÷ 段数 = 蹴上げ
例: 蹴上げ18cm、踏面26cmの階段
建築面積
けんちくめんせき
建物を真上から見た時の水平投影面積。建ぺい率の計算に使用。
建築面積 = 建ぺい率 × 敷地面積
例: 建築面積120㎡、敷地面積200㎡で建ぺい率60%
建ぺい率
けんぺいりつ
敷地面積に対する建築面積の割合。都市計画で定められた上限がある。
建ぺい率(%) = (建築面積 ÷ 敷地面積) × 100
例: 第一種低層住居専用地域では建ぺい率40-60%
コンクリート
こんくりーと
セメント、砂、砂利、水を混ぜて固めた建材。圧縮に強い。
設計基準強度:Fc21、Fc24など
例: 基礎にFc24のコンクリートを使用
高気密高断熱
こうきみつこうだんねつ
隙間を少なくし、断熱性能を高めた住宅。省エネ性能が高い。
例: C値0.5cm²/m²、UA値0.46W/m²・Kの高性能住宅
在来工法
ざいらいこうほう
木造軸組工法。日本の伝統的な木造建築の工法。
例: 在来工法で建てられた木造2階建て住宅
サイディング
さいでぃんぐ
外壁に使用する板状の仕上げ材。窯業系、金属系などがある。
例: 窯業系サイディング16mmを外壁に施工
採光
さいこう
自然光を室内に取り入れること。建築基準法で必要面積が規定。
必要採光面積 = 居室の床面積 × 1/7
例: 南側に大きな窓を設けて採光を確保
サッシ
さっし
窓枠。アルミサッシ、樹脂サッシ、木製サッシなどがある。
例: 断熱性の高い樹脂サッシを採用
更地
さらち
建物がなく、使用収益を制約する権利が付いていない土地。
例: 更地に新築住宅を建設
GL
じーえる
グランドライン。地盤面の高さを示す基準線。
例: GLから基礎底まで600mm掘削
地耐力
ちたいりょく
地盤が建物の重さに耐える力。単位はkN/m²。
例: 地耐力30kN/m²の地盤に布基礎を設計
柱
はしら
建物の垂直荷重を支える構造材。通し柱、管柱などがある。
例: 105mm角の柱を910mm間隔で配置
地盤改良
じばんかいりょう
軟弱地盤を強化する工事。表層改良、柱状改良などがある。
例: 柱状改良工法で地盤を補強
斜線制限
しゃせんせいげん
隣地や道路からの日照や通風を確保するための建物高さ制限。
例: 道路斜線制限により3階部分を後退
遮音性能
しゃおんせいのう
音を遮る性能。D値やT値で表される。
例: 界壁の遮音性能D-45を確保
住宅性能表示
じゅうたくせいのうひょうじ
住宅の性能を共通の基準で評価・表示する制度。
例: 耐震等級3、断熱等級4を取得
準防火地域
じゅんぼうかちいき
防火地域に準じる地域。一定の防火性能が要求される。
例: 準防火地域では外壁に防火構造が必要
床面積
ゆかめんせき
各階の床の水平投影面積。壁その他の区画の中心線で囲まれた部分。
例: 1階床面積60㎡、2階床面積50㎡
筋交い
すじかい
建物の耐震性を高めるため、柱と柱の間に斜めに入れる部材。
例: 45×90mmの筋交いを配置
スラブ
すらぶ
鉄筋コンクリート造の床版。建物の各階の床を構成する。
例: スラブ厚200mmで設計
設計図書
せっけいとしょ
建築工事に必要な図面と仕様書の総称。
例: 設計図書に基づいて見積もりを作成
接道義務
せつどうぎむ
建築基準法で定められた道路に2m以上接する義務。
例: 幅員4m以上の道路に2m以上接道
セットバック
せっとばっく
道路幅員を確保するため、建物を道路境界線から後退させること。
例: 4m未満の道路に面する場合セットバックが必要
石膏ボード
せっこうぼーど
石膏を主成分とした内装材。防火性、遮音性に優れる。
例: 壁・天井に石膏ボード12.5mmを施工
耐火構造
たいかこうぞう
火災時に一定時間、構造耐力を保持できる構造。
例: 1時間耐火構造の外壁
耐震等級
たいしんとうきゅう
建物の地震に対する強さを表す等級。1〜3の3段階。
例: 耐震等級3は建築基準法の1.5倍の強度
耐力壁
たいりょくへき
地震や風などの水平力に抵抗する壁。
例: バランスよく耐力壁を配置
建物
たてもの
土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱もしくは壁を有するもの。
例: 建物の登記を申請
垂木
たるき
屋根の野地板を支える部材。棟から軒先に向かって配置。
例: 45×60mmの垂木を455mm間隔で配置
断熱材
だんねつざい
熱の移動を防ぐ材料。グラスウール、ロックウール、発泡ウレタンなど。
例: 壁に高性能グラスウール16K 100mm充填
地鎮祭
じちんさい
工事の安全を祈願する儀式。着工前に行う。
例: 大安の日に地鎮祭を執り行う
坪
つぼ
面積の単位。1坪=約3.3㎡。不動産取引で使用。
1坪 = 3.305785㎡
例: 30坪の土地=約99㎡
坪単価
つぼたんか
建築費を延べ床面積の坪数で割った1坪あたりの価格。
坪単価 = 建築費総額 ÷ 延べ床面積(坪)
例: 坪単価60万円で30坪の家=1,800万円
鉄筋
てっきん
コンクリートの引張強度を補強する鋼材。
例: D13の鉄筋を200mm間隔で配筋
天井高
てんじょうだか
床面から天井面までの高さ。居室は2.1m以上必要。
例: LDKの天井高を2.4mに設定
出隅
ですみ
壁などの外側に出っ張った角の部分。
例: 出隅にコーナー材を取り付け
電気設備
でんきせつび
照明、コンセント、分電盤などの電気関連設備。
例: 各部屋にコンセントを適切に配置
土台
どだい
建物の最下部で基礎の上に設置される横架材。
例: 105×105mmの土台を基礎に設置
トップライト
とっぷらいと
屋根に設けた採光用の窓。天窓とも呼ぶ。
例: 階段室にトップライトを設置し採光確保
塗膜防水
とまくぼうすい
液体の防水材を塗布して防水層を形成する工法。
例: ベランダに塗膜防水を施工
内装制限
ないそうせいげん
火災時の延焼を防ぐため、内装材料を制限する規定。
例: 台所は準不燃材料以上の内装材を使用
長押
なげし
和室の壁に水平に取り付ける化粧材。
例: 和室に長押を設置し格式を高める
納戸
なんど
採光・換気の基準を満たさない収納室。居室として使用不可。
例: 2.5畳の納戸を設けて収納力アップ
軒
のき
屋根の外壁から張り出した部分。雨から外壁を守る。
例: 軒の出を900mmとして雨がかりを防ぐ
延床面積
のべゆかめんせき
各階の床面積の合計。容積率の計算に使用。
延床面積 = 各階床面積の合計
例: 1階60㎡+2階50㎡=延床面積110㎡
法面
のりめん
切土や盛土によってできる人工的な斜面。
例: 法面を1:1.5の勾配で施工
野地板
のじいた
屋根の下地となる板。垂木の上に張る。
例: 構造用合板12mmを野地板として使用
配筋
はいきん
鉄筋コンクリート構造物で鉄筋を配置すること。
例: 基礎の配筋検査を実施
パラペット
ぱらぺっと
陸屋根の周囲に設ける立ち上がり部分。
例: パラペットの高さを600mmに設定
梁
はり
柱と柱をつなぐ水平材。建物の荷重を支える。
例: スパン4mの梁を配置
バリアフリー
ばりあふりー
高齢者や障害者が安全に生活できる設計。段差解消など。
例: 玄関の段差を解消しバリアフリー化
ピロティ
ぴろてぃ
1階部分を柱だけで構成し、壁を設けない構造。
例: 1階をピロティにして駐車場として利用
ファサード
ふぁさーど
建物の正面外観。デザインの顔となる部分。
例: モダンなファサードデザインを採用
複層ガラス
ふくそうがらす
2枚のガラスの間に空気層を設けたガラス。断熱性が高い。
例: Low-E複層ガラスで断熱性能を向上
不同沈下
ふどうちんか
建物が不均等に沈下すること。建物の傾きの原因。
例: 地盤調査で不同沈下のリスクを確認
フラット35
ふらっとさんじゅうご
住宅金融支援機構の長期固定金利住宅ローン。
例: フラット35で35年固定金利を選択
ブレース
ぶれーす
鉄骨造などで使用する斜材。水平力に抵抗する。
例: X型ブレースを配置して耐震性向上
プレカット
ぷれかっと
工場で事前に加工した構造材。現場作業を効率化。
例: プレカット材を使用し工期短縮
フローリング
ふろーりんぐ
木質系の床仕上げ材。無垢材と複合材がある。
例: オーク無垢フローリング15mmを施工
ベタ基礎
べたきそ
建物の底面全体に鉄筋コンクリートを打設する基礎。
例: ベタ基礎で不同沈下のリスクを低減
ペアガラス
ぺあがらす
複層ガラスの別称。2枚のガラスで空気層を挟む。
例: 全窓にペアガラスを採用
防火構造
ぼうかこうぞう
火災時に一定時間、延焼を防ぐ構造。
例: 準防火地域では外壁を防火構造に
防水工事
ぼうすいこうじ
雨水の浸入を防ぐ工事。屋根、外壁、ベランダなど。
例: ベランダにFRP防水を施工
母屋
もや
垂木を支える屋根の横架材。
例: 母屋を910mm間隔で配置
ホールダウン金物
ほーるだうんかなもの
柱と基礎を緊結する金物。引き抜き力に抵抗。
例: 筋交いのある柱にホールダウン金物を設置
ホルムアルデヒド
ほるむあるでひど
シックハウス症候群の原因物質。建材の使用制限がある。
例: F☆☆☆☆等級の建材を使用
間口
まぐち
建物や敷地の道路に面する側の幅。
例: 間口6m、奥行き10mの敷地
窓台
まどだい
窓の下部に設ける横架材。
例: 窓台の高さを床から750mmに設定
間柱
まばしら
柱と柱の間に入れる細い柱。壁の下地材。
例: 間柱を455mm間隔で配置
見積書
みつもりしょ
工事費用の内訳を示した書類。
例: 3社から見積書を取得し比較検討
水回り
みずまわり
キッチン、浴室、洗面所、トイレなど水を使う場所。
例: 水回りを1箇所にまとめて配管を効率化
無垢材
むくざい
一本の木から切り出した木材。集成材と対比される。
例: 床に無垢のオーク材を使用
棟
むね
屋根の頂部。最も高い部分。
例: 切妻屋根の棟に換気棟を設置
免震構造
めんしんこうぞう
建物と基礎の間に免震装置を設け、地震の揺れを軽減する構造。
例: 免震構造により地震時の揺れを1/3に軽減
メーターモジュール
めーたーもじゅーる
1mを基準とする設計寸法体系。尺モジュールは910mm。
例: メーターモジュールで廊下幅を1mに設定
木造
もくぞう
主要構造部に木材を使用した建築物。
例: 木造2階建ての住宅
モルタル
もるたる
セメントと砂と水を混ぜたもの。左官工事に使用。
セメント:砂 = 1:3
例: 外壁の下地にモルタルを塗布
屋根
やね
建物の最上部を覆う部分。雨や日射から建物を守る。
例: ガルバリウム鋼板の屋根を採用
床下
ゆかした
1階の床と地面の間の空間。通気と点検のため必要。
例: 床下高さを400mm確保
床暖房
ゆかだんぼう
床に暖房設備を埋め込んだ暖房方式。
例: LDKに温水式床暖房を設置
ユニットバス
ゆにっとばす
工場で製作された浴室ユニット。施工が簡単。
例: 1616サイズのユニットバスを設置
容積率
ようせきりつ
敷地面積に対する延べ床面積の割合。
容積率(%) = (延べ床面積 ÷ 敷地面積) × 100
例: 容積率200%で3階建てが可能
養生
ようじょう
工事中に既存部分や仕上げ部分を保護すること。
例: 床にブルーシートで養生
擁壁
ようへき
土砂の崩壊を防ぐための壁状の構造物。
例: 高低差のある敷地に擁壁を設置
寄棟
よせむね
四方向に傾斜を持つ屋根形状。
例: 寄棟屋根で落ち着いた外観に
ラーメン構造
らーめんこうぞう
柱と梁を剛接合した構造。鉄筋コンクリート造に多い。
例: RC造のラーメン構造で大空間を実現
欄間
らんま
天井と鴨居の間の開口部。採光や通風のため。
例: 和室に透かし彫りの欄間を設置
陸屋根
りくやね
傾斜のない平らな屋根。防水処理が重要。
例: 陸屋根に防水層を施工
リフォーム
りふぉーむ
既存建物の改修工事。リノベーションより小規模。
例: キッチンとバスルームをリフォーム
立面図
りつめんず
建物を横から見た図面。東西南北の4面を描く。
例: 立面図で外観デザインを確認
ルーフバルコニー
るーふばるこにー
下階の屋根部分を利用したバルコニー。
例: 2階にルーフバルコニーを設置
レベル
れべる
高さの基準。FLは床レベル、GLは地盤レベル。
例: 1FLをGL+450mmに設定
連棟
れんとう
複数の住宅が壁を共有して連なった建物。
例: 3戸連棟のタウンハウス
ロフト
ろふと
屋根裏を利用した収納スペース。天井高1.4m以下。
例: 子供部屋にロフトを設けて収納確保
路地状敷地
ろじじょうしきち
道路に接する部分が細い通路状の敷地。旗竿地とも。
例: 路地状部分の幅が2m以上必要
枠組壁工法
わくぐみかべこうほう
2×4工法。北米で発達した木造建築工法。
例: 2×4材を使用した枠組壁工法で施工
和室
わしつ
畳を敷いた日本の伝統的な部屋。
例: 6畳の和室を客間として設置
渡り廊下
わたりろうか
建物と建物をつなぐ廊下。
例: 母屋と離れを渡り廊下で接続